海外個人開発者向け|バイブコーディングで止まったWebアプリを8営業日でリリースした例
※実際の費用・期間・仕様は、ご利用人数、既存データの状態、外部システム連携の有無などにより個別に変動します。
「ほぼできている」のに、公開できない状態が数か月続いていました
クライアント様は、個人で語学コーチングを提供しているカナダ在住の事業者でした。既存の受講者向けに、毎週の学習計画、練習記録、教材リンクをまとめて配信できる小さなサブスクリプションWebアプリを作り始めました。
画面の大部分は、AIコーディング支援を使いながら自作済みでした。受講者がアカウントを作成し、目標を選び、学習プランを保存する画面もある。Stripeのテスト決済も一度は通る。ローカル環境では「あと少し」に見える状態でした。
しかし、公開が近づくほど、問題は細かく、そして切実になりました。
- ローカルでは表示されるのに、Next.jsの本番ビルドで型エラーやクライアント/サーバー境界のエラーが出る。
- 新規受講者だけがプランを保存できず、Supabaseの権限設定では401・403が断続的に返る。
- Stripe Checkoutの決済画面までは進むのに、Webhookが受け取れず、支払い後の会員ステータスが更新されない。
- ログイン直後のリダイレクト先が環境によって変わり、保護した画面が一瞬見えたり、逆に正しい画面へ戻れなかったりする。
- エラー文言やボタンの余白を直しているうちに、何が「初回リリースに必要なこと」なのか分からなくなっていく。
本業のコーチング業務も繁忙期に入り、平日の夜や週末にしか作業時間を取れない状況でした。デバッグに入るたびに、以前AIが生成したコードのどこを直してよいか判断できない。新しい機能を足す前に、まず「お金を受け取れる状態で、利用者に渡せる状態」にしたいということで、Release Rescueへご相談いただきました。
ご提案やお見積もりのポイント
まず「初回の有料リリース」を完成の基準に固定しました
今回の課題は、アイデア不足やゼロからの開発ではありませんでした。すでにあるコードと画面を活かしながら、公開を止めている技術的な詰まりを解消し、最初の有料利用者を受け入れられる状態へ絞ることが重要でした。
そこで、将来の要望をいったん分けました。紹介プログラム、複数コースの高度な出し分け、分析ダッシュボード、メール自動化、全画面の完全なデザイン再調整などは、初回リリースの後に検討するものとして保留。今回は、以下を「完成」として合意しました。
- 受講者が登録・ログインし、自分の学習プランを作成・保存・再表示できる。
- 選択したサブスクリプションでStripe Checkoutへ進み、決済後に適切な会員状態へ戻れる。
- 他の受講者のデータへアクセスできないよう、認証・アクセス制御・秘密情報の扱いを基本水準で整える。
- 合意した公開環境でアプリを利用でき、主要な操作を基本確認できる。
- 更新済みコードと、リリース後に自分で確認・更新しやすい短い引き継ぎメモを受け取れる。
「細部を直し続ける」状態から、公開に必要な順番へ戻す
個人開発では、エラーが一つ出るたびに周辺のコードまで触ってしまい、原因がさらに分かりにくくなることがあります。また、UIの小さな違和感や、将来あるかもしれない例外ケースに時間を使い、本当に必要な公開条件が後回しになりがちです。
本案件では、既存コードを読み解いてから、障害を「公開を止めるもの」と「公開後に改善できるもの」に分けました。まず本番ビルド、認証、データ保存、決済後の状態反映、環境変数、デプロイという順に対応。見栄えの好みや、初回の購入・利用を妨げない細かな改善は、合意した範囲に収まるものだけを実施しました。
Release Rescueは、対象となる案件であれば、合意した完成範囲内の弊社作業を固定価格で進めるパッケージです。本案件も、既存の小規模アプリを活かし、全面再開発ではなく、公開までの最後の工程をまとめて解決できる規模だったため、US$1,999の固定価格でご案内しました。
納品物と機能の規模感
既存のバイブコーディング成果を捨てず、初回販売までの導線を完成
納品対象は、すでに実装済みの画面を活かした小規模なWebアプリです。ゼロから作り直すのではなく、現状を確認したうえで、初回リリースに必要な箇所を修正・補完しました。
| 領域 | 実施内容 |
|---|---|
| 既存コードの確認 | Next.js構成、画面遷移、Supabaseのデータ構造、既存の決済導線を確認。作り直しではなく、公開に必要な修正箇所を優先順位付け。 |
| 本番ビルド・画面の安定化 | 本番ビルドを止めていた型・レンダリング上の不整合を整理。初回導線に必要なフォームの入力チェック、読み込み中表示、失敗時の案内を実装・調整。 |
| 認証・データ保存 | ログイン後の遷移、保護画面、受講者ごとのデータ参照を確認。SupabaseのRow Level Securityを、今回のデータ構造と主要操作に合わせて調整。 |
| 有料化導線 | 合意した1つの月額プランについて、Stripe Checkoutから決済後の戻り先、Webhookを介した会員状態の反映を整備。ライブ運用に必要な環境変数の設定を支援。 |
| 公開環境 | 合意したホスティング環境へデプロイ。必要な環境変数、データベース変更、ドメイン接続(クライアント側で利用権限がある場合)を確認。 |
| 最終確認・引き継ぎ | 新規登録、ログイン、プラン保存、決済開始、決済後の状態反映という主要導線を基本確認。更新済みコードと、確認箇所・設定の要点をまとめたメモをお渡し。 |
初回リリースに含めないものも、先に明確にしました
短期間の固定価格でリリースまで進めるため、以下は初回の合意範囲に含めませんでした。
- 複数プラン・クーポン・アフィリエイトなど、決済機能の大幅な拡張
- 高度なメール自動化、CRM連携、全画面のデザイン再設計
- 大規模アクセスを前提とした負荷試験や、全面的なコード再設計
- 大規模な自動テストや高度なCI/CD・監視環境の構築
- 追加の学習コンテンツ制作、マーケティング施策、売上の保証
この切り分けにより、「今あるプロダクトで最初の顧客を迎えられる状態」と「公開後に育てる機能」を混ぜずに進められました。リリース後の機能追加や大きな改修が必要になった場合は、必要な範囲だけを別途ご相談いただけます。
進行スケジュールと納品までの流れ
8営業日で、迷いながら直す状態から公開確認まで
| 日程 | 進行内容 | 到達点 |
|---|---|---|
| 1日目 | ソースコード、現状URL・画面、既存設定を確認。初回リリースに必要な条件と対象外を合意。 | 「何を直せば公開できるか」が明確になる。 |
| 2〜3日目 | 本番ビルド、画面遷移、フォームの入力・エラー処理、認証まわりを優先修正。 | 主要画面を本番想定で辿れる状態へ。 |
| 4〜5日目 | Supabaseの権限・保存処理、Stripe Checkout・Webhook・会員状態反映を調整。 | 新規利用者の登録から有料化までの主導線を確認。 |
| 6日目 | 本番環境の設定、環境変数、データベース変更、デプロイを実施。 | 合意したWeb環境でアプリを起動。 |
| 7日目 | 新規登録、ログイン、プラン保存、決済開始、決済後の戻り先を基本確認。 | 公開を止める重大な不具合がないかを確認。 |
| 8日目 | 最終調整、更新済みコード・引き継ぎメモを共有。 | 利用者を受け入れられる初回リリースとして公開。 |
※8営業日は、対象確認後に既存コード・必要なアカウントへのアクセス・意思決定が速やかにそろう場合の本事例です。実際の期間は、プロダクトの状態と着手条件を確認してご案内します。
プロジェクトの費用内訳
合意した完成範囲は、US$1,999の固定価格
| 区分 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| Release Rescue 固定価格パッケージ | 既存コード確認、合意範囲の不具合修正・小規模な完成対応、公開環境設定・リリース、主要機能の基本確認、更新済みコード・引き継ぎ情報 | US$1,999 |
| 合計 | 合意した完成範囲に対する弊社作業費 | US$1,999 |
サーバー、ドメイン、Stripe、Supabase、メール配信などの第三者サービス費用は、必要な場合に別途発生します。本事例では、契約・決済前に必要な費用とクライアント側で用意するアカウントを確認しました。
なお、固定価格で対応できるかは、既存コードと動作状況を確認してから判断します。大規模な新機能追加、全面再開発、高度な規制対応など、固定価格・想定期間内で完成が難しい内容は対象外となる場合があります。
担当者コメント
「作れるところまで作ったのに、公開の直前で止まる」という相談は、AI支援で開発を始めた個人の方から特に増えています。画面ができているほど、“自分で最後まで何とかしなければ”と考えやすい一方、認証、権限、決済、本番環境、エラー処理は、一つずつ調べ始めると急に時間を使います。
Release Rescueは、アイデアを評価したり、コードの書き方を批評したりするためのサービスではありません。今ある成果を見て、固定価格の範囲で、どこまでを公開できる状態にできるかを整理するためのサービスです。
公開後に実際にどれだけの売上につながるかは、プロダクトの価値、集客、価格設定などにも左右されるため、お約束はできません。ただ、決済できる導線と利用者を迎えられるWeb環境がなければ、最初の検証も始まりません。ずっとエラー処理や細かな調整だけに時間を使っているなら、まずは作りかけの状態を共有してください。対象かどうかの確認だけで、契約やお支払いが発生することはありません。

ご依頼のきっかけ